消費者金融・サラ金・ヤミ金の違い
「消費者金融」と「サラ金」と「ヤミ金」、銀行以外の貸金業者の区別を正確に把握している方は少ないのではないでしょうか。
すべてお金を借りることのできる場所ですが、一般的に消費者金融は健全な印象を、サラ金やヤミ金は悪い印象をお持ちの方が多いと聞きます。
その悪い印象のあるサラ金とは、実際は消費者金融のことをさし、合法な消費者金融とサラ金は同じ意味になります。
サラ金の名称はサラリーマン金融の略語になり、サラリーマンを対象に貸し付けを行っていた背景から、昭和50年代まで頻繁に使われていた言葉になります。
サラ金以外に「街金」とも呼ばれ、街中に店舗や営業所があったためそう呼ばれるようになったと言われています。
昭和50年代まではサラリーマンを相手に貸し付けをしていましたが、年月が経つにつれ主婦やOLなどの女性や、自営業の方も客層として広がりを見せたため、サラ金から消費者金融という名称を使うようになりました。
また、サラ金が急成長した背景には無担保・無保証人で貸し付けをしたことにありますが、借金の取り立てが高金利で、暴力的な厳しいものであったことから社会問題に発展し、「サラ金地獄」と呼ばれるまでになりました。
サラ金に付いてしまったマイナスなイメージを拭い去るため、貸金業者が消費者金融という名称の使用を積極的に推進したこともありました。
現在、サラ金と消費者金融のほとんどは、銀行や金融会社を経営母体として、法定金利での営業を行っています。
以前に植え付けられた「悪い」「怖い」「ひどい」といった負のイメージを挽回するため、近頃では企業努力をしている業者が増加しています。
一方、ヤミ金は違法業者であり、暴力団が経営母体となっています。
「車金融」や「090金融」、「紹介屋」、「整理屋」、「買取屋」、「押し貸し」、「名義貸し」など種類がたくさんあり、いずれも法律を無視した経営を行い、法外な高金利で貸し付けをしたり、悪質な取り立てをされることで人生を狂わされる可能性があります。
ヤミ金とサラ金は語感が似ていることから混同しやすいですが、サラ金や消費者金融とは全然異なる業者となりますので、安易な気持ちで近づかないように気を付けましょう。